NO,3 ディープウェル引抜工(バイブロハンマ工法)
道路敷に打設するディープウェルは撤去(引抜)を条件に道路占用を許可される場合があります。ここではバイブロハンマ工法による引抜作業を紹介します。(拡大写真 : 写真をクリック)
水中ポンプ・揚水管をクレーンで引上げます。水中ポンプが水垢で赤く変色しています。
ディープウェル内を単粒砕石で埋戻します。ゼロ分を含む砕石、粒調砕石などは使用しません。水を含んで泥土化したり、振動で締め固まり井戸管が抜けにくくなるためです。
井戸管頭部をバイブロハンマで挟みます。
バイブロハンマを起振させ、井戸管を引抜きます。井戸の底蓋が外れ、井戸管引抜き跡には砕石の柱が残ります。摩擦が切れれば、クレーンによる直抜きが可能となる場合もあります。バイブロ使用は最小限に抑えます。金網がずれて団子状になり、引抜抵抗力が増大することもあります。長時間の振動によって、井戸鋼管が破断することもあります。
適当な位置で井戸管をガス切断します。井戸鋼管を転用するため、ストレーナ部を避けた位置を丁寧に切断します。
引抜きと切断を繰り返し作業を完了します。