NO,9
教えて!
投稿者:現場人 投稿日: 2月 9日(月)15時59分5秒
地下水低下工法(ウエルポイント工法)により、地下水を低下させ下水道管渠を埋設するにあたり地盤への影響が多大な為、推進工法にて施工したいよい理由がないので教えていただきたい。
Re:教えて!
投稿者:管理者(利光) 投稿日: 2月10日(火)12時44分10秒
とても難しいご質問です。
経験者のアドバイスをいただければ助かります。
施工環境等の諸条件がわかりませんので、簡単に私見を述べます。
本件は主工程の設計変更ですから、大変な作業となるでしょう。
会計検査院からも注目されますので、しっかりと整理しておかなければなりません。
「土質条件に当初の想定と著しい違い」があり、それによって、当初の想定を越える影響の発生が予想され、それが許容されないのであれば、正当な変更理由となるでしょう。
「開削工法で施工できない理由」を探すのではなく、「開削工法で施工できる理由」を探し出し、これらを丹念に否定していけば答えがでるかもしれません。
発想の転換です。(難しいですが。。。)
原設計が「開削工法+地下水位低下工法」を選定した「理由」がポイントです。
本件の場合「地盤への影響が多大な為」とのことですから、地盤沈下、井戸枯渇などについての定量的な影響評価は行われているものと思います。
構造物の沈下が予想されればアンダピンニングなどの補強工事、井戸枯渇が予想されれば、代替の水源確保、などが必要となり、コストもかかります。
これら以外にも、停電対策などの費用も必要です。
このような費用を個々に積上げ、推進工法との経済比較で不利になれば、とてもわかりやすい変更理由となります。
ただし、上記の対策費は請負費に「事業損失防止施設費」として含まれていますので注意が必要です。(金額は常識的?な範囲でしょう)
設計変更業務を担当するのは発注者側の監督員ですから、監督員が理解しやすく、上司に説明しやすい設計変更資料を作ることが大事です。
勿論、これが会計検査院への説明資料にもなります。
以上、簡単ですがお答えします。