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仮想水位曲線について
投稿者:海外部隊 投稿日: 4月28日(水)15時41分4秒

シールドトンネルの計画を立てております。
シールドマシンの外に出て障害物を撤去する際、マシンの周囲に取り付けたウェルポイントより水位を低下させ、人力にて障害物を撤去します。
計画の際に必要になってくるのがウェルポイントによる水位低下を表す仮想水位曲線(log曲線)なのですが、この曲線はどのように求めればよいのでしょうか?

Re:仮想水位曲線について
投稿者:管理人(利光) 投稿日: 4月28日(水)20時02分4秒

海外でのお仕事、ご苦労様です。
マシンの周囲に取り付けたウェルポイントとはどのような構造仕様なのでしょうか?
私には、そのような経験がありませんので、返答に困ります。
経験者のご発言を期待しつつ、以下簡単に、私見を述べます。

□ウェルポイントの設計方法と地下水位低下曲線の描き方(案)

■マシン先端中点を中心とする、マシン直径相当の仮想井戸(鉛直井戸)を想定します。
■目標低下水位をマシン下端に設定します。
■初期水位は自然水位とします。
■シーハルトの式で影響半径(R)を算定します。
■仮想井戸内の水位を目標低下水位まで低下させるのに必要な揚水量(Q)を算定します。
■透水係数などにより、ウェルポイント1本当たりの揚水能力(q)を設定します。
■(Q)、(q)に安全率を加味して、所要ウェルポイント本数を決定します。
■水位低下曲線は水位低下量算定式で任意地点の低下水位高を算定し、描きます。

この曲線は仮想井戸に対して描かれるものであり、個々のウェルポイントの効果を評価した結果ではありません。(工法とは無関係に定まるものです。)
算定式は文献「根切工事と地下水(地盤工学会)」のpage114「水位低下量」を参照してください。

□実施工における問題点

設計ができたとしても実施工が可能でしょうか?
水位をマシン下面まで低下させるにはウェルポイント先端をマシン下端より深い位置まで挿入しなければなりません。
計画中のマシン装着型ウェルポイントで可能でしょうか?
また、所要本数を確保できるでしょうか?
土質条件、シールド工法、土被り等の計画内容が不明ですのでイメージアップできません。
多くの問題が予測されます。
いずれにしても、人力作業の安全性が十分に確保されなければなりません。

ありがとうございました
投稿者:海外部隊 投稿日: 5月 5日(水)20時58分25秒

誠にありがとうございました。
今回は下記の仮想水位曲線からスタートし現場環境、土質資料等をこちらからメールにて送信させて頂いた上で、切羽の湧水量算定方法、盤ぶくれ等の考え方、モデルの作成方法など沢山教えていただきました。
現場に直結する事なので、こちらも真剣に考えながら質問させて頂きましたが、どんな教科書よりも実用的に理解する事が出来ました。
同じような局面がどこかの現場で出てくると思いますが、現場での生の質問を公開する事は、全土木技術者のスキルアップにつながる良い場だと思います。
これからも色々な意見、質問等をさせて頂きたいと思います。
よろしくお願いいたします。